プレイヤーの強さをわかりやすく表示したPerf(色)に加えて、FF Logsに存在するその他のスコアがどのような意味を持つのかを解説する記事です。
rDPS/aDPS/nDPSの仕様については下記記事に解説有。
Perf
色の分類など基本的な部分は下記記事に記載していますが、ここでは表示されるPerfをどのように見て参考にすべきかを解説していきます。
プレイヤートップの色
FF Logsでプレイヤーの色を見る際は一目でわかるトップページのPerfを参照されるケースが多いですが、デフォルトはrDPSで表示されています。
赤枠内は過去最高記録のPerf値(&ジョブ)+rDPSを示していますが、層ごとの平均Perf値は青枠内のグラフでおおよそわかり、中央の色濃いグラフがBestPerf。右上の黄色枠内を選択すれば、aDPS表示に切り替えが可能です。
各層のKillsが討伐数、Fastestが最速タイム、Medianは(別ジョブ含む)対象ログ全ての平均Perf。トップページの情報だけでもどれくらい数をこなした上で、概ねどれくらい火力を出せるプレイヤーなのかがわかるというわけです。Kill数と平均&最高Perfが低いなら「まだそこまで詰められていないんだな~」とか、逆にKill数が多いのに灰色ログで埋まっているような人だと…という風にざっくり分析できます。
プレイヤーページ内のPerf
プレイヤートップページからBossをクリックすると、対象Bossのクリアログ一覧が出てきます。
赤枠内のParsesは「アップロード時点の全体ログ総数(総人口数)」で、Hist.%はその時点でのPerf・色を表しています。
青枠内は今現在までのParses(総人口数)に加え、Today’s%はこのログを今現在のPerfに換算した数値です。
今回はラムウ(共鳴編零式1層)のログですが、直近日時でParses(総人口数)が減っている理由は黄色枠内のパッチが異なり分けて集計された為です。
左上部の緑枠内タブをクリックすればボス・ジョブ別での表示などに切り替えることができ、右上部の緑枠内タブであれば零式以外のコンテンツ(絶・極)などのログを確認可能。
Hist.%・Parses~Date(日付)と表示されている項目をクリックすると、それに準じて昇順降順でログの並びを変えられるので数が多い場合は上手く活用しましょう。
Hist.%とToday’s%の関係性
Hist.%はあくまでその時点で記録されたPerf・かつ良い数字であればBestPerfとしても使われますが、それも日々DPS詰めをしているプレイヤーによって追い抜かれていくとToday’s%は下がります。
極端な例になりますが、共鳴編(零式)実装が2020/02/18。赤枠内のHist.%が92~93の紫、黄色枠内のDateが3/1と3/6ですから実装から間もないログであるとわかります。青枠内のToday’s%で見ると49~55の緑青になっているので、現環境(2020/09/26)のPerfとしてみたら紫レベルのDPSは出せていないということになります。
ver5.4の新零式を控えた現在は報酬の週制限解除も既に行われ、装備緩和されたことからIL500付近のプレイヤーがほとんどという状況です。この当時で見ると新式混じりのIL480~490辺りが多いと思いますが、零式のロットに勝てていれば他人よりもIL優位に立っている=スキル回しに多少問題があってもDPS値が高くなる。これにより当時はPerfが高かった、という見方も出来てしまう場合があります。
Perfの比べ方
どれくらいのDPS値を出せば何色になるのか?これを実際にFFLogsの統計を使い調べることが可能です。
FFLogsのトップページでもプレイヤーページでも上部の青枠内にプレイヤー検索窓が表示されていますが、その左側にある赤枠内「Ξ」マークを押すと各コンテンツのランキング・統計などを確認することが出来ます。今回はエデン共鳴編1層(ラムウ)の黄色枠内にある統計から見ていきます。
赤枠内の「DPS」をクリックすれば全ジョブ・ジョブ別に切り替え、個別表示に変更可。
青枠内の「全パーセンタイル」をクリックすれば調べたいPerf帯を選択・グラフ表示を切り替えられます。
グラフにマウスポインタを置くと、黄色枠内のように各Perf帯の指標DPS値を表示します。
この箱ひげ図でジョブ比較をした場合、まず細いグラフの左端(Perf10)から右端(Perf95)までが一番短く、Perf10のDPSが一番高いのが機工士。更に右端(Perf95)から「・(Perf99)」までの距離も短いということはDPS上位下位の差が少ないということになる=個人差が大きく出ず下の火力も高めなのでスキル回し等が扱いやすい・その分最大火力もそこまで高くはならないジョブという傾向があるとわかります。
逆にグラフ自体が長く右端(Perf95)から「・(Perf99)」までも大分差がついていることから、黒魔導士はトップ層の数字が桁外れでもDPS個人差がかなり大きい=スキル回し等によるプレイヤー別の強弱が激しいと等とも分析できますね。
今回は緑枠内を学者・99thパーセンタイルに変更して閲覧してみます。
Perf99になるDPS値は赤枠内の「12,095.70」となり、青枠内の最大(Perf100)が「12,951.52」となることがわかりました。Perf99に到達しても、そこから全ワールドトップを目指すには900近くDPSを伸ばさなければならないようです。
各パーセンタイルのグラフにマウスポインタを置けば、黄色枠内のように各Perf帯に対応したDPS値が表示され、オレンジ(Perf95)到達には「11,282.57」あれば届きます。
このパーセンタイルグラフを見ただけでも、学者のPerf25とPerf99ではDPS実数にしておよそ倍の差があると分析出来ました。自分のPerf(色)がどの辺りの立ち位置にあるか、目指す色はどこまで頑張れば良いのか等を比較しつつ役立てて下さい。
ASP
「All Star Point」の略称。Perfは全体上位1%の範囲=Perf99といったようにパーセンタイル(割合)によるスコアになりますが、ASPは対象コンテンツの(ジョブ別)歴代ベストDPS値を基準としてそれにどれだけ迫れているかで点数が決まります。トップ(ベストDPS)が120点満点、歴代ベストDPS値に近ければ近いほど点数が高くなり、レイド毎の合計点数でランキングを形成しています。
プレイヤーページトップ(現行零式)からわかるASP情報はいくつかあり、赤枠内には各層のポイントと順位が出ています。
青枠内にはランクインしているジョブの合計したASPと順位が表示され、ここから学者・侍・召喚でランクインしていることがわかります。学者で各層ベストを出しているプレイヤーなので、黄色枠内は単純に学者各層のASPを足したランクということです。
緑枠内が現行零式含めた各高難度系ASPの個人ベストランクで、2020/09/26現在では左から共鳴編零式・覚醒編零式・RF対象極・緩和済極を示しています。※踏破ログがあれば現行の絶も表示されます。
また、過去零式&緩和済極に関しては新たにログを上げてもPerfとASPは更新されません。ここだけ見ると、このプレイヤーなら覚醒編零式の頃はナイトがメインジョブの紫レベル→共鳴編零式から学者にジョブチェンジしてオレンジレベルに伸びたというような簡単な分析も出来ます。
FF Logsのチーム・ギルドとは?
プレイヤー個人ASPの他に、FFlogsにはチームによるランキングも存在しています。いわゆる固定PTでDPS詰め・攻略やタイムアタックを行なっている際、PT単位でログを管理・競えるよう設定されているものです。
ページ左上部の「Ξ」マークから見たいコンテンツのランキングをクリックすると、デフォルトでランクインチームの情報が出てきます。
チームのASPは個人とは異なり、PT単位で決定しています。赤枠内の「スピード」を選べば討伐タイム、「エクセキューション」を選べば被ダメージが少ない順位でのランキング。
とにかく速く倒せばスピードランキングに載れますが、無駄のないギミック処理・バフ軽減(バリア)を回せていればエクセキューションのランキングも高くなるといった見方で差し支えないです。速く倒せればその分被ダメージも減るけれど、両方のランキングが完全にイコールではないところが面白い部分かなと思います。
ver5.2~ver5.3移行時の余談
チームランキングから検索→トップチームの個人ログを参照しスキル回しや構成をトレース(参考に)することが可能ですが、Ver5.3前日にASPランキング上位がいきなり一新されるという出来事がありました。
これはチームや個人ログを(匿名=Anonymousではなく)非公開状態にする→ver5.2のASPランキングが確定する前に一斉公開をしたものと思われ、一瞬でランキングが塗り替えられた出来事に零式界隈では話題になっていました。
ジョブ調整関連だと、ver5.2で採用率の高かった召喚士がトライディザスター(威力300→150)の弱体修正を受けたり、占星術師のMP仕様を強化する代わりにスリーヴドローの調整(カードスタックが3枚→1枚に変更)で火力面が低下する等が主でした。ver5.4では新零式実装と同時に、再度細かいジョブ調整が行われることと思われます。
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