FF14新拡張「黄金のレガシー」に合わせたPC新調を迷っている人へ、BTO購入orパーツ更新とPS5&PS4比較も含めた解説記事。
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FF14動作環境(2024年4月時点)
必要動作環境がFF14を最低限のプレイ可能水準として、推奨動作環境は概ね快適なプレイ可能水準と言った内容で表記されています。
暁月までの要求スペック
必要動作環境 | 推奨動作環境 | |
CPU |
Core i5-2.4GHz以上 (T/S型番以外はほぼ対応) |
Core i7-3GHz以上 (Core i7-950以降から対応) |
RAM (メモリ) |
4GB | 8GB |
ディスク容量 | HDD/80GB以上の空き | SSD/80GB以上の空き |
GPU (Nvidia) |
GTX750以上 (VRAM1GB) |
GTX970以上 (VRAM4GB) |
GPU (Radeon) |
RX260以上 (VRAM2GB) |
RX480以上 (VRAM4GB) |
CPUはi7シリーズならほぼ推奨環境を満たしている表記で、メモリ4GBでFF14動作自体は可能なようです。Discord通話&Chrome等ブラウザを開くだけでメモリ4GB程度を軽く使い切ってしまうことから、推奨環境の8GB~16GB以上でプレイしている人が大半ではないでしょうか。GPU(グラボ)に関しては使用CPUとの組み合わせにある程度依存するため、相当古いi7搭載機でも概ね推奨環境を満たしているパターンが多いと思います。CPUがRyzenシリーズ(AMD)だった場合、構成上ほぼ無条件で動く内容です。
黄金の要求スペック
必要動作環境 | 推奨動作環境 | |
CPU (Intel) |
Core i7-7700以上 (4コア8スレッド) |
Core i7-9700以上 (8コア8スレッド) |
CPU (AMD/想定) |
Ryzen3 3100以上 (4コア8スレッド) |
Ryzen5 3500X以上 (6コア6スレッド) |
RAM (メモリ) |
8GB | 16GB |
ディスク容量 | HDD/140GB以上の空き | SSD/140GB以上の空き |
GPU (Nvidia) |
GTX970以上 (VRAM4GB) |
RTX2060以上 (VRAM6GB) |
GPU (Radeon) |
RX480以上 (VRAM4GB) |
RX5600XT以上 (VRAM6GB) |
CPUはIntel/Core i7シリーズ基準に型番表記されており、AMD製ならRyzen3 3100辺りで必要環境は満たせるように思われます。暁月までと比べ明確なスペック要求をしつつ、推奨環境に関しては2019年時点の最新ミドルクラス以上となるPCが望ましいようです。漆黒~暁月当時にBTO更新した人なら、ひとまずそのまま使っていけると考えて良いでしょう。
暁月までと異なり「VRAM4GB/6GB」表記が追加されていることから、グラフィックアップデートによる負荷影響はかなり大きいと予想されます。型番数字が上でもGTX1050~1060はVRAM3GB以下のモデルが存在するため、該当する人はCPU要件を満たせている際にグラボ交換を視野に入れて下さい。必要容量はアップデート毎に増えていくので、SSDは最低512GB~1TB辺りを押さえておくと安全です。
PS4&PS5の乗換検討
ロースペックPCからとにかく安価買替したい、ということならPS5乗換が良いです。PS4に関しては、同接負荷がかかる最新コンテンツだと快適に遊べない可能性があります。
PS5のスペック考察
CPU |
AMD Ryzen “Zen 2”(8コア16スレッド) ⇒Ryzen7 3700X相当 |
RAM (メモリ) |
16GB(GDDR6) 帯域幅:448GB/s |
ディスク容量 | SSD/825GB~1TB |
GPU | AMD Radeon RDNA 2-based graphics engine ⇒RTX2060 SUPER相当 |
CPU&GPU共に黄金推奨環境をクリアしている性能です。FF14専用機としての買替なら新型PS5/デジタルエディション(本体価格:59,980円)で問題なく、コストパフォーマンスは高いと思います。
同等スペックのPCを買うより安いため、PC更新は敷居が高いと感じる方に良いかもしれません。その代わり、ゲーミング性能を上げたくなっても拡張性がない点は承知の上で購入して下さい。ギミック予習/作業向けyoutube同時視聴&別ゲー同時起動等を行わないなら、PS5を選択する余地が充分あります。
PS4のスペック考察
PS4(CUH-1200~2200) | PS4 Pro(CUH-7000~7200) | |
CPU |
AMD Jaguar 1.6GHz (8コア8スレッド) ⇒Core i3-4170相当 |
AMD Jaguar 2.1GHz (8コア8スレッド) ⇒Core i5-2400相当 |
RAM (メモリ) |
8GB(GDDR5) 帯域幅:176GB/s |
8GB(GDDR5) 帯域幅:218GB/s |
ディスク容量 | HDD/500GB | HDD/1TB~2TB |
GPU |
AMD Radeon 800MHz ⇒GTX750Ti相当 |
AMD Radeon 911MHz ⇒GTX970/RX470相当 |
PS4用CPU&GPUは独自規格かつゲーム使用不可のコアが存在しており、単純比較が難しい仕様です。PS4 Proなら、PC版:暁月必要環境~推奨環境くらいの性能と思って良いでしょう。いずれも表記上のPC版:黄金必要環境に届かないスペックになる上、動かすとしたらSSD換装は最低必須と考えて下さい。
公式上でPS4サポート終了告知はない&PS4版黄金予約受付もしているため、プレイ自体は可能なはずです。しかし、少しでも快適にプレイしたければPS5/PC乗換が無難だと思います。
パーツ交換によるPC更新
PC版必要動作環境≧PS4性能であることから、推奨環境に届かずともパーツ交換で安価に抑えるのを考慮したいところです。使用マザーボード(CPU)に大きく依存しますが、GPU(グラボ)交換で対応できそうなら本体購入よりコスト削減できるでしょう。
候補GPU性能&参考価格(2024年4月時点)
GPU品名 | Time Spy (スコア) |
参考価格 (中古相場) |
VRAM | TGP (消費電力) |
GTX1080Ti | 10012 | 26,000円 | 11GB | 250W |
RTX2070 | 9160 | 28,000円 | 8GB | 175W |
RTX3060 | 8867 | 39,000円 | 12GB | 170W |
RTX2060 SUPER | 8827 | 25,000円 | 8GB | 175W |
RTX2060 12GB | 7996 | 24,000円 | 12GB | 184W |
RTX2060 6GB |
7661 ※推奨GPU |
22,000円 | 6GB | 160W |
GTX1070Ti | 6864 | 16,000円 | 8GB | 180W |
GTX1660Ti | 6403 | 18,000円 | 6GB | 125W |
GTX1660 SUPER | 6122 | 17,000円 | 6GB | 125W |
GTX1070 | 6100 | 16,000円 | 8GB | 150W |
GTX980Ti | 5790 | 13,000円 | 6GB | 250W |
GTX1660 | 5473 | 12,000円 | 6GB | 120W |
RTX3050 | 4869 | 25,000円 | 6GB | 70W |
GTX1650 SUPER | 4707 | 15,000円 | 4GB | 100W |
GTX980 | 4366 | 10,500円 | 4GB | 165W |
GTX1060 6GB | 4210 | 12,000円 | 6GB | 120W |
GTX1060 3GB | 3889 | 9,500円 | 3GB | 120W |
GTX1650 GDDR6 | 3710 | 16,000円 | 4GB | 75W |
GTX970 |
3647 ※必要GPU |
7,000円 | 4GB | 145W |
GTX1650 GDDR5 | 3428 | 14,000円 | 4GB | 75W |
GTX780Ti | 3374 | 6,000円 | 3GB | 250W |
GTX780 | 2863 | 5,000円 | 3GB | 250W |
GTX1050Ti | 2363 | 8,000円 | 2GB | 75W |
GTX960 | 2307 | 5,000円 | 2GB | 120W |
参考価格はネットショップ/オークション/家電店等、市場在庫があるものを参照&新品中古は不問の表記となる部分に注意して下さい。ほぼ廃盤GPUとなるものの、RTX3060辺りは未だ市場新品在庫が存在しています。その他GPUなら、PCパーツ取扱店頭を巡れば中古で見つけることができるでしょう。
この表から気を付けたいのは、GTX10番台全てが必要環境を満たしている訳ではない点です。そしてGPUだけを極端な高スペックにしてしまうと、CPU性能が追い付いていない際に充分なパフォーマンスを出せません。ボトルネックチェッカー等でざっくり確認するか、GPU型番×CPU型番をGoogle検索して同構成のレビューを探すと確実です。結果としてCPUをintel/5世代(5000番台)以下を使用中なら、GPU更新ではなくBTO購入orマザーボード新調(PC自作)が無難だと思います。
他パーツ換装~PC自作
intel第6世代(特にi3/i5使用者)に限り、Core i7-7700(必要環境CPU/中古相場10,000円前後)への交換をお勧めします。BIOS更新で換装可能かどうかはマザーボード仕様に強く依存するため、実践する際必ずメーカーサイトで確認しましょう。Core i7-9700(推奨環境CPU)に関しては、6~7世代とソケット形状が同じでもチップセット対応していない(ので換装できない)点に気を付けたいところです。
GPUやメモリ増設とは違い、CPU換装=マザーボード交換になってしまうケースが大半と認識して下さい。BTO購入が割高に感じる人は、廉価パーツを買い集めPC自作すればコスパ良くスペックアップが見込めるかもしれません。パーツ相場にも依る部分ですが、大体予算7~12万円程あれば黄金推奨環境に対して充分なスペックのPCを自作可能です。
BTO購入によるPC新調
PS5乗換せずパーツ交換or自作でPCスペックを上げられない、ということならBTOパソコン購入が最有力となります。特に自力修理点検ができない人にとって、初期不良&修理保証が効く点は大きな強みです。現行BTOはFF14(黄金のレガシー)に対してだと余剰スペックになりやすいので、予算&別用途も加味して選びましょう。
主要BTOショップ一覧
メーカー名 (公式サイトリンク) |
ブランドPC名 | 納期 | 保証 | サポート |
マウスコンピューター | mouse G-Tune NEXTGEAR |
2-4営業日 | 3-5年間 | 24時間365日 |
パソコン工房 | LEVEL∞ LEVELθ |
2-7営業日 | 1-4年間 | 24時間365日 |
ドスパラ | GALLERIA THIRDWAVE raytrek |
2営業日 | 1-5年間 | 24時間365日 |
TSUKUMO | G-GEAR | 3営業日 | 1-3年間 | 10-19時 |
FRONTIER | G SERIES | 7営業日 | 1-3年間 | 10-19時 |
SEVEN | ZEFT | 1-5営業日 | 1-3年間 | 平日10-17時 |
ark | archive | 3-7営業日 | 1-3年間 | 24時間365日 |
MDL.make | – | 1-14営業日 | 1年間 | 9-20時 |
知名度の高い老舗に加え、新しく注目され始めているBTOショップを含めてピックアップしました。ひとまず自力で探すなら、この表から気になりそうなショップサイトを眺めてみると良いでしょう。
【10万円台】RX6600×Ryzen5 5600
arkhive Gaming Custom
GC-A5R66M
CPU | Ryzen5 5600(6コア12スレッド) |
RAM | 16GB(DDR4-3200) |
SSD | 1TB |
GPU | Radeon RX6600(8GB) |
CPU性能はCore i7-11700相当、GPU性能がRTX2060~3060の間に位置したAMD構成です。現行BTOの中ではエントリークラスとなるものの、黄金推奨環境をしっかり満たしています。PS5ではなくPC環境でプレイしたいがコストは最小限に抑えたい、という人向けとなるでしょう。
【11万円台】RTX4060×Ryzen5 5500
MDL.make
MDL_RH4060
CPU | Ryzen5 5500(6コア12スレッド) |
RAM | 16GB(DDR4-3200) |
SSD | 500GB |
GPU | GeForce RTX4060(8GB) |
現行GPU(2023年製)RTX4060搭載、破格の11万円台BTOになります。Ryzen5 5500はCore i7-10700K相当、SSDが500GBであることから安価を強く意識した構成です。フルカスタマイズしたとしても、概ね15万円前後に抑えることができるでしょう。
【15万円台】RTX4060Ti×Core i5-13400F
MDL.make
MDL_IH4060T
CPU | Core i5-13400F(10コア16スレッド) |
RAM | 16GB(DDR4-3200) |
SSD | 500GB |
GPU | GeForce RTX4060Ti(8GB) |
価格帯が跳ね上がるGPUミドルクラスのRTX4060Ti搭載機としては、比較的安価で無駄のない構成だと思います。Core i5-14400Fが2024年1月にリリースされたばかりですが、本機搭載のCore i5-13400Fからクロックを少し上げただけで性能差はほぼありません。ちなみに世代型番が気になるようなら、カスタマイズ費3,000円で14400Fへアップグレード可能です。イメージ的にRyzenではなくintelCPUが良い…と言う人や、スペックマージンをしっかりめに取っておきたい人はこれをお勧めします。
【25万円台】RTX4070×Core i7-14700KF
MDL.make
MDL_IH1474070
CPU | Core i7-14700KF(20コア28スレッド) |
RAM | 32GB(DDR4-3200) |
SSD | 1TB |
GPU | GeForce RTX4070(12GB) |
GPUミドルハイクラスのRTX4070搭載機は、ゲーミング性能だけでなく快適なライブ配信&動画編集も意識している人に向いています。コアスレッドの多いCore i7-14700KFなので、以後数年間は型落ちも気にせず使っていけるはずです。少しコストを下げたいなら、同じMDL.make製「MDL_IH1474060T」がRTX4060Ti変更&21万円台で購入可能なのでこちらもお勧めします。
【30万円台】RTX4070Ti SUPER×Core i7-14700F
archive Gaming Custom
GC-I7G47M
CPU | Core i7-14700F(20コア28スレッド) |
RAM | 32GB(DDR5-5600) |
SSD | 2TB |
GPU | GeForce RTX4070Ti SUPER(12GB) |
より快適な環境でゲームプレイしたいとなれば、GPUハイエンドクラスに属するRTX4070Ti SUPERは選択肢に入ってくると思います。メモリ新規格のDDR5-5600搭載機となり、その他ベーススペックも底上げされた構成です。この辺りになってくると、黄金のレガシーより要求スペックの高いFPSゲームや、AI生成等のクリエイティブ用途に対しても充分処理ができるでしょう。
【38万円台】RTX4080 SUPER×Core i9-14900KF
MDL.make
MDL_IH194080S
CPU | Core i9-14900KF(24コア32スレッド) |
RAM | 32GB(DDR4-3200) |
SSD | 1TB |
GPU | GeForce RTX4080 SUPER(16GB) |
ハイエンドGPU最上位のRTX4080 SUPER×Core iシリーズ最上位のi9-14900KFで構成されたハイスペックPCです。ベース価格は38万円台ではあるものの、増設カスタマイズ相談はした方が良いランクと考えて下さい。尚見積もり時に希望すれば、RAM規格をDDR5-5600変更可能となっています。ゲーミング用途に留まらず、高負荷がかかるVTuber配信や動画エンコードも高速処理可能な性能です。
【60万円台】RTX4090×Core i9-14900KF
archive Gaming Custom
GC-I9G49R
CPU | Core i9-14900KF(24コア32スレッド) |
RAM | 32GB(DDR5-5600) |
SSD | 2TB |
GPU | GeForce RTX4090(24GB) |
フラッグシップGPUであるRTX4090は2022年リリースにも関わらず、現行最強性能を誇るグラフィックボードになります。RTX4090自体の現相場が30万円前後で、本体パーツ構成も安価に抑えるのが難しく高額になってしまう傾向です。
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