【FF14】ACT・FFLogsについての基本知識【2023年版】

FF14の零式界隈で目にするACTやlogs(ログズ)といった単語は何を指し示しているのか?これらの基本的な部分を簡単に解説、優位性問題点についても触れています。

 

ACTとは?

Advanced Combat Trackerの略称・通称。PC上でFF14と同時起動することで戦闘ログを解析し、主にゲーム内バトルログにも表示されている与ダメージ値/被ダメージ値を集計・別途表示させることが出来るツール。

Advanced Combat Tracker -- Downloads

プラグイン導入による拡張性があり、バトルログのみならずレアF.A.T.EやフィールドモブのPOPを感知したりパーティメンバーが使用したシナジースキルを音声読み上げで通知させるようなことも可能。

 

ACTの用途


自他のDPS(与ダメージ)推移をリアルタイムで確認
したり、またはFFLogsにそのログをアップロードしてスキル回しの見直し・改善に役立てるのが主な用途。

FF14内では自分や他人の火力を数字で可視化させるDPSメーターが存在しない、かつ実装予定は今後もないと吉田Pから名言されています。それによって、外部ツールであるACTがプレイヤー間での本流として活用されている事情があるといったところ。

 

木人討滅戦について

ACTが使用出来ないプラットフォーム(PS4/PS5)の場合、自分の火力を確かめるにはどうすれば良いのか?ゲーム内で必要DPS(火力)目安として用意されているのが木人討滅戦となっています。突入ジョブ別で木人HPが個別調整されており、これを壊せるかどうかが個人別の必要DPSが足りているかどうかの指標になるでしょう。

木人討滅戦の討伐残り時間から推定DPSを算出してくれるサイトなどもあり、興味があれば下記を活用してみて下さい。

木人DPSチェッカー[むーむーのネタ帳]

 

ACTが問題視される点

FF14の規約上は外部ツールが使用禁止であることが挙げられるでしょう。

直近では2020/02/06に配信された第57回PLL(youtubeは非公開状態)の放送時間でニコ生タイムシフトなら50~1時間10分辺り、google検索で出てくるミラー動画なら23~43分辺りで吉田Pより直接言及されています。

  • 「公式回答として」外部ツール自体の使用はしないで欲しい、が一口に言って個々を外部ツールに当てはめる明確な定義がない。
  • 例として、プレイヤー間でよく使用されている通話アプリ「Discord」等まで、外部ツールに含めてしまうのはニュアンスとしておかしい。
  • 運営としては「プレイヤー側PCにインストールされているアプリケーションを検閲する権利まではない」。
  • ACTのベース機能のみを考えると「DPS計算・表示器」であり、いわゆる高性能な電卓との認識。(ログハックやクライアントに対してメモリ改竄などを行なっているものではない)

吉田Pは上記を前置きしつつ結論としてACTは使うな、使用が発覚するしないに関わらず対象のアカウントはサスペンド(停止)されるリスクがある、そこだけは理解して欲しいとのこと。

ここまで明言しながらもACTに対するニュアンスを電卓と称しているために「グレーはグレーとも続けており、公式DPSメーターを実装しない理由として「公式によって明確になったDPS値がプレイヤー間の諍い(ハラスメント)を確実に生む」ことを語っています。

 

ACT拡張プラグインについての補足

ただの電卓扱いであればグレーとまで吉田Pに言わせているが、ACTの拡張プラグインにはゲームバランスを著しく崩す強烈なものも存在しているのも事実。

絶アレキサンダー討滅戦のワールドレース時、W1stチームが配信上で戦闘中にフィールドマーカーの高速再配置を行なっていたり、不可視AoEを強制的に表示させる類のものがありました。マーカーを正規パケットで送信するタイプと、AoEを無理矢理ペインティングするような手法だったためにいずれも運営側の眼で見るまでは検知出来なかったそうです。(これをきっかけにver5.2から、戦闘中のフィールドマーカー再配置自体を行なえないよう修正、フィールドマーカー総数が6→8個に変更される)

コンテンツの難易度に応じてリワード(報酬)を精査設定しているので、それをあまりにも簡略化出来るようにしてしまうレベルの拡張プラグイン(定義的には外部ツール?)は即時ペナルティ対象となり得るというお話でした。

出典元:SQUARE ENIX

視聴者(拡張プラグイン対策の)いたちごっこはどうせ終わらないんじゃないですか?」

吉田P「終わらないですよ、いたちごっこは終わらないからいたちごっこなんです。」

 

『FF14』において外部ツールは“一切禁止”である旨が改めて告知される。外部ツールを使用した「絶」最速クリア者の動画は削除 - AUTOMATON
『FF14』のプロデューサー兼ディレクターである吉田直樹氏は、5月9日にトピックス「FFXIV外部ツールの是非について」を公開した。本稿では、このトピックスが出た経緯について解説していく。
絶竜詩戦争(2022年)のワールドレース関連動画でも、外部ツール使用に関する線引きがわかりやすく行われたのは記憶に新しい。

 

FF Logsとは?

ACT(Advanced Combat Tracker)で集計した戦闘ログをアップロードして保存・公開が行なえるサイト。

FF Logs - Combat Analysis for FF
FF Logsにようこそ。このWebサイトは、株式会社スクウェア・エニックスが販売しているファイナルファンタジーXIVの戦闘データ分析をご提供致します。戦闘ログをアップロードすることによりデータ分析することが出来ます。なぜ失敗したのか。成功...

零式・絶といったハイエンドコンテンツや、極討滅戦のような高難度指定されているコンテンツのアップロード・収集されたログから全DCワールド・ジョブ別・チーム別等でランキング表記・統計がまとめられている。木人やIDでの戦闘ログも個別に保存されるようになっており、誰が何を何回キャストしてどう動いたかまで詳細に確認することが可能。

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FF Logsの用途

ACTで計測した戦闘ログをアップロードすることにより、自分やPTメンバーのDPS推移やスキル回し・シナジータイミングを確認することが出来ます。

アップロードする際にはユーザー登録が必要ですが、自分がアップしなくてもPTメンバーの誰かがアップすればプレイヤー個別のデータも参照可能。プレイヤーネームで検索すれば上がっている過去のクリアデータ等も閲覧できるようになっています。

自分の戦闘データの見直しに加え、零式や絶のランキング上位PT・ジョブのプレイヤーデータを参照すればDPS向上に役立ち、未クリアの高難度でどのようにスキルを回すべきかの参考にもなります。

 

FF Logsが問題視される点

運営非公式であるとはいえはっきりと個別のDPS(火力)が判明する部分、これは人によってはデメリットにもなり得ます。

FF14運営が「公式DPSメーターを実装しない」と公言している理由、個別の火力を可視化した場合にDPSの低い人に対してハラスメントが横行・高難度コンテンツへの参加意欲を大きく削いでしまう可能性が高いことを指摘している部分です。

 

ACTのベース機能は高性能な電卓であり、FF14のバトルログをローカル(プレイヤーのPC)側で計算したDPSを表示しているだけではあります。しかし、そのACTログをFFLogsにアップロードすることでPTメンバーを含むDPSログを不特定多数が確認できる状態になってしまうことも挙げられるでしょう。

結果として自分がACT(+FFLogs Uploader)やFFLogsを利用していなかったとしても、野良のPTメンバーがログを上げていて自分のDPS(火力・強さ)が可視化されてしまっていたなんてことは大いにあり得ます。この記事を読んでもし気になった方は、FFLogs未登録でもFFLogsの検索窓に自分のプレイヤーネームを入れてみれば調べることが可能です。

他人が必ずアップロードしているというわけではないので、ACT未使用であれば自分のプレイヤーページにログがないのは普通だと思います。

 

Perf・色・ナインズとは?

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ACT・FFLogsが問題視される点にも通ずるものがありますが、個別DPS値を高いか低いかを簡略的に捉えやすく表示したものがPerf(Performance)です。これはACTで計測されたログをFFLogsへアップロード・集計されたデータを基にして算出された指標になっています。

 

Perfとは?

アップロードされた時点から直近2週間で公開されている全てのログを対象にして、パーセンタイルで優劣をつけたものがPerf値になります。全ワールドトップのDPSを出したプレイヤーログがPerf100となり、それに近いDPS値から99~以下で表示されています。偏差値とは異なりますが、単純にPerfが低くなればなるほどDPS値の低さを示すことにもなります。

 

とあるプレイヤーのトップページ(実際は上部にプレイヤー検索窓とプレイヤー名が出ているが割愛)を例に挙げますが、現行最新の零式データが表示されており各層BOSS名の横、赤枠内の数字がPerfを示しています。

ただ、黄色枠内に書いてある通り各層の最高Perf記録を示しているだけで、戦闘回別(戦闘した日付)のPerfを確認する場合はボスの名前をクリックすれば詳しく見ることが出来ます。

青枠内は各層BestPerfの平均を示したもの。

 

色とは?

Perfは数字帯で色分けされており、コンテンツに対するDPS値の高さを数字色で呼称するのに用いられることが主です。プレイヤーのページトップは基本的に現行零式のデータが表示されるため、零式の色を指して用いられます。

Perf 100 黄色、全ワールドトップのDPS値。
Perf 99 ピンク、トップDPSに迫る数値でなければ到達できない。
Perf 95-98 オレンジ、全ワールドでも上位Perfに位置する。
Perf 75-94 、上位層に食い込む高さのDPS域。
Perf 50-74 、中間層でコンテンツクリアには充分なDPS値。
Perf 25-49 、コンテンツクリアを概ね満たしているライン。
Perf 0-24 灰色、下位層によりコンテンツクリアが安定しにくい。

 

黄色は当然としてピンクは一握り、オレンジは意識的にDPSを高めていかなければ到達が難しいPerf帯です。

青~紫くらい出ていればクリアDPSは充分に満たしているケースが多く、灰色~緑でもログが存在している以上クリアはしていますが、灰色Perfのメンバーで固まってしまった場合にコンテンツクリアが厳しくなるパターンが有り得ます。

 

ナインズとは?

PTメンバーの強さにもよりますが、Perfが緑以上ならひとまずコンテンツクリアの水準には到達しているという認識で良いと思います。しかし灰色とされるPerf24以下の場合、(PT構成やメンバーの強弱等の環境も含め)クリアに必要なPTDPSを満たせないケースが出てきます。

その厳しいDPS値として灰色の中でも分岐点とされているのがPerf9、この数字から「ナインズ」という呼称が生まれたようです。

灰色になってしまう原因は多様に考えられます。

  • 戦闘不能になり、衰弱デバフを付けてしまっている。
  • ギミックに集中しすぎて攻撃の手が止まっている。
  • 装備のILが低い。

ギミックミスによる戦闘不能や、処理は出来るがGCDやアビリティを使えず攻撃の手が大きく止まってしまっていることが大半です。Perfは装備IL差を考慮せず決定しているため、装備ILが周りに比べて低かったり適正マテリアが装着されていなければ不利になります。

 

Perf9を下回るとなると上記に加えて考えられるのは…

  • 根本的なスキル回しが理解できていない。
  • 複数回、戦闘不能になり衰弱を付けてしまっている。
  • (ヒーラー限定)不必要、過剰なヒールが多すぎる。

個人的に連続してギミックミスしてしまう他にも、適切なヒールを得られなかった・他人のギミックが原因で立て続けに戦闘不能になってしまうケースなどもあるため一概には言えません。が、結果としてPTDPSに充分な貢献ができていないとPerf9以下になってしまうことが多いと思われます。

スキル回しや装備などの条件が整えば自然と緑以上に改善されていくでしょうし、初クリアや経験数が少ないのであればそこまで気にし過ぎない方が良いです。

 

まとめ

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自己研鑽のためにACT・FFLogsを活用しているプレイヤーは数多く存在していますが、Perfが低いプレイヤーに対する個人攻撃・ハラスメントを行なうプレイヤーも少なからずいるのも悲しい現状。

DPSが可視化されようがされまいが、「クリアさえできればいい」と思っている層と「もっと強くなりたい」と思う層が基本相容れないのはどのゲームでも有り得ることではあります。個人利用の範囲でACTを使用する・FFlogsにアップロード公開をしなければ良い、ではなくハラスメントが発生する可能性自体を極力排除すべきと、それが第57回PLLで吉田Pが伝えたかったニュアンスと私個人は捉えています。

もちろんPLLを拝見された方によっては様々な受け取り方があったと思いますが、ACTを使っていると公言するなという指針ははっきり示しているのが事実です。運営はプレイヤー側PCにACTがインストール・実行されているかなど覗き見は出来ませんが、この記事はあくまでACT・FFLogsの利用を推奨するわけではないと明記すると共に、読んでくれた方がどのように考え行動されるかは各々の良識・自己責任でお願い致します。

 

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