【ポケモンBW】乱数調整の基礎知識&下準備【第5世代】

6Vメタモン入手で活用されることが多いポケモンBW(第5世代)の乱数調整について、使用ツールや下準備を解説する記事。

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BW乱数調整の基本

BW2乱数調整と共通点は多いものの調整方法が少々異なるため、原則ポケモンBWのみに対応した内容として読み進めることをお勧めします。

BW乱数用語

用語名 意味
パラメータ DS本体のMACアドレス&B/Wロムの組み合わせで決まる実機個体差
この計算結果が誤っていると、乱数調整は必ず失敗する。
初期seed ゲーム起動時に決定される最初の乱数位置
6V色違い等をツール検索、狙った個体に近い場所を選ぶ。
空白時間 ゲーム起動時に生まれる誤差秒数を指す。
DS/DSliteは-1秒、DSi/3DSなら-7秒が平均値。
※空白時間も実機個体差がある点に注意。
個体値乱数(列) ポケモンの個体値を決定する乱数列。
性格値乱数とは別計算、基本消費は0で調整。
性格値乱数(列) ポケモンの性格&色違いを決定する乱数列。
個体値乱数とは別計算、基本自力消費で調整。
乱数消費 ゲーム内のNPC移動、天候等で自動消費が進む。
初期seedから離れた個体を狙う際、これを自力消費で進める。
オフセット ゲーム開始時点で勝手に消費されている性格値乱数
初期seed別で数値が異なり、調整前にcal_offsetで先計算も可能。
裏ID(SID) トレーナーIDの隠しパラメータで、これも乱数調整の対象。
把握していれば色違いを出す初期seedを狙いやすくなる。

解説中よく出てくる上記用語は、意味合いを理解しておくとスムーズに読み進められるでしょう。また、ポケモンBW乱数はROM種別&DS本体のMACアドレスにより実機個体差が生じる仕様となっています。同DS使用でもホワイトROM&ブラックROMを両方使うなら再計算が必要になる点に注意して下さい。

他人のパラメータ&初期seedを流用不可、ツールでの自力計算が必須。
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BW乱数のメリット

パラメータ&裏ID特定をできているなら再現性が高いです。ゲーム起動フレームは猶予があり、個体値狙いに関しては一度使った初期seedを使い回せます。

  • 6Vメタモン捕獲が他世代より簡単
  • 乱数調整を重ねる毎に成功率を上げやすい
  • ストーリー周回は1日足らずで充分可能

需要の高い準伝説では、トルネロス/ボルトロス/ランドロスの色違い回収を狙えるのも強みです。

BW乱数のデメリット

既にあるセーブデータで乱数調整を行う際、裏IDが特定できないと色違いはほぼ狙えません。また、ペラップ入手(DPt/HGSS必須)を含めた下準備が大変です。

  • 色違いは裏ID調整がほぼ必須
  • 実機個体差によっては6V+色違いを狙えない
  • 徘徊乱数調整の難易度が高い

トルネロス&ボルトロスが徘徊シンボルのため、6V/A0等の個体値を狙う際は裏ID調整含む周回が必要になります。

BW乱数調整は成功を重ねることにより、より理想的な個体狙いが可能になる。
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DSi/3DSでのBW乱数調整

DS/DSliteに比べ条件不利がついており、所持しているならDS/DSliteでの乱数調整を推奨します。

  • 空白時間が-1秒ではなく-7秒前後
  • 日付時刻変更&再起動に時間がかかる
  • タイマーが別途必須

初期seed決定のゲーム起動に失敗した際、再試行が手間になりやすいです。DS/DSliteはホーム画面の秒針で起動時間を目視できるのに対し、DSi/3DSにはそれがついていないため時刻変更と同時のタイマーセットが必須となります。

google検索等のブラウザタイマーで充分だが、カウントダウン式が望ましい。

乱数調整の下準備

本解説(BW乱数調整)ではPC必須となる点に注意して下さい。

必要ツール

ツール名 用途
seedparamsearch
(ver1.02)
パラメータ特定ツール。
BW2用の「seedparamsearch2」との間違い注意。
※パラメータ特定や裏ID調整が用途。
SyokiSeedSearch4
(ver2.03b)
初期seed検索ツール、パラメータ入力必須。
裏ID判明で色違いを含めた検索結果の抽出が可能。
※求めた個体値&色違いの初期seed検索が用途。
bwseedlist
(ver2.00b)
性格値乱数列のリスト抽出ツール、初期seed入力必須。
裏ID判明で色違いの乱数位置検索も可能。
※実際に出た個体から、性格値消費位置の逆算&確定が用途。
cal_offset オフセット確認ツール、裏ID調整にも使う。
※bwseedlistでの確認作業を緩和、裏ID調整時は必須。

cal_offset以外は下記サイトからダウンロード。

cal_offsetのみ下記で入手可能。

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起動or動作しない場合は「Microsoft .NET Framework 4」をインストール。

ゲーム内の事前準備

アイテム/ポケモン 用途/備考
マスターボール 個体チェック用、常時1個は所持しておきたい。
ジムバッジ8個取得後、ストーリーで確定入手。
捕獲用ボール BWはガンテツボールがないので、ショップボール購入場所を記載。
タイマーボール:ヒウンシティ
ネストボール:ヒウンシティ
ネットボール:ヒウンシティ
ヒールボール:ヒウンシティ
ダークボール:ホドモエシティ
ゴージャスボール:ポケモンリーグ
リピートボール:ポケモンリーグ
ダイブボール:サザナミタウン
ペラップ 第4世代からポケシフター(15番道路)必須な点に要注意。
入手経路はDPt(222番道路)が現実的となる。
・おしゃべりに音声吹込した状態でステータス画面を開く。
性格値乱数を1消費することができる。
→2匹いればステータス画面上下で消費が捗る。
捕獲用ポケモン ・みねうち/くろいまなざし/さいみんじゅつorキノコのほうし
ミルホッグ(ミネズミ):1番道路/くろいまなざし&さいみんじゅつ
ドーブル:5番道路大量発生/スケッチで全習得
キノガッサ(キノココ):B限定/11番道路大量発生
エルレイド(ラルトス):W限定/ホワイトフォレスト
秘伝用ポケモン ・なみのり/たきのぼり/フラッシュ/かいりき
固定乱数時にシンボル移動で必要、ゴルダック(11番道路)推奨。
あまいかおり 野生乱数調整でのエンカウントに必須。
トロピウス(14番道路)なら、そらをとぶ等の秘伝要員を兼ねられる。
シンクロ用ポケモン 検索リスト上でシンクロ〇の乱数位置なら、性格シンクロが可能。
※狙った乱数位置が求める性格/性格不問なら不要。

BWに元々まともなセーブデータがある、または第4世代ROM&DS2台持ちでないと条件を整えにくいかもしれません。特にペラップは替えが効かないので、中古ROMをBW単品購入で乱数調整へ臨む方は要検討して下さい。

「レポートを書く」でも性格値乱数1消費が可能だが、作業効率が悪い。

パラメータ特定

下準備ができたら使用DSのMACアドレスを調べ、パラメータ特定を行ないましょう。

  • DS/DSliteBW起動→Wi-Fi設定→オプション→本体情報
  • DSi本体設定→インターネット→オプション→本体情報
  • 3DS本体設定→インターネット設定→その他の情報→MACアドレスの確認

本体ホーム画面から上記手順で、12桁英数字のMACアドレスが表示されるはずです。seedparamsearchには必ず自使用DSのMACアドレスを入力して下さい。

DS本体orロム種別変更した際は、この作業をやり直す必要が出てくる。
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seedparamsearch起動~入力

BW乱数調整の入門編となります。B/Wのロム種別で入力値が異なるため、必ず対応バージョンに合わせて下さい。

DS/DSlite
入力項目 ブラックROM ホワイトROM
nazo:0x 02215f10 02215f30
Vcount:0x 60 5f
Timer0:0x c77~c7b c66~c6a
Frame:0x 6~8 6~8
GxStat:0x 6000000 6000000
DS/DSliteDSi/3DSの組み合わせで入力値が変わるので要注意。
DSi/3DS
入力項目 ブラックROM ホワイトROM
nazo:0x 02761150 02761150
Vcount:0x 8c 8c
Timer0:0x 1237~1238 1232~1234
Frame:0x 9~9 9~9
GxStat:0x 6000000 6000000

上記画像はDSlite&ホワイトROMの入力例
  • 日付同日、わかりやすい日時が良い
  • 時刻DS/DSliteは10~20秒、DSi/3DSは15~25秒
  • 消費20~50

ここまで入力したら、次はBW本体で最初の乱数調整を実施していきましょう。

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IDからパラメータ検索

決められた日時秒数で数回BW起動して新規データのトレーナーIDを確認、その数値からパラメータを逆算できます。既にセーブデータがあるROMでも、上書きせず「最初からはじめる」を選べるので安心して下さい。

正しくBW起動(初期seed調整)すれば、常に同じIDが払い出される。
  1. 決めた日時へDS本体時間を変更。
  2. 指定秒数のDS/DSliteは1秒前、DSi/3DSは7秒前にBW起動。
  3. 白画面はボタンを押さずに待ち、黒画面からA連打。
  4. 「最初からはじめる」を選び、A決定。
  5. 一度も「いいえ」を選ばず、名前を決めてゲーム開始。
  6. 御三家選択前にトレーナーカード(裏)でID確認。

わかりやすいよう2010年10月10日10時10分で日時を並べ、起動秒数を10秒~20秒としました。今回はDSliteによる実践なので、空白時間を-1秒=9秒台でBW起動すれば10秒台起動判定となるでしょう。

BW起動から、この黒画面になるまでボタンを一切押さないよう気を付けて下さい。キー入力で個体値乱数列が進むため、正しい初期seed値を計測できなくなるからです。

白画面中にLRや十字ボタンを押していると、狙った初期seedが出せない。

ゲーム中で確定したトレーナーID:41362をseedparamsearchに入力、検索開始を押します。

メモ帳に自動出力され、ID:41362による検索結果が1件だけ出ました。2010年10月10日10時10分10秒起動の初期seedのみが出ているので、これに載っているnazo/Vcount/Timer0/Frameをパラメータ(DS本体+ROMの実機個体差)と断定してメモ保存しておきましょう。

検索結果がメモ帳出力されない場合、入力値に間違いがないか要チェック。

パラメータ特定の注意点

BW乱数調整が失敗する原因として、そもそも求めたパラメータが誤っているケースが挙げられます。

確認項目 備考
Timerズレ 指定秒数に起動できていても、異なる結果が出る現象。
複数回最初から始める→ID2種類出た場合、再現性の高いIDの方を採用する。
※IDを3種類以上確認した際は、そもそも指定秒数にBW起動できていない。
空白時間 DS種別に合う空白秒数を考慮→BW起動できているか確認。
DSi/3DSは実機個体差で-7秒ではないケースもある。
複数候補初期seed BW起動した秒数に最も近い結果を選ぶ。
DSi/3DSは空白時間を特定するため、候補を全てメモしておくと良い。
入力/検索範囲 seedparamsearchの値が間違っていないか、しっかり見直す。

パラメータが正しいかどうかはそれを用いて乱数調整を行い、狙った個体を出して確認するしかありません。試行を繰り返しても成功しないようなら、再度パラメータを求め直して下さい。

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BW乱数調整の実践

準備段階で調べたパラメータを使い、乱数調整を実施しましょう。求めた個体がちゃんと出て来れば、成功したROM+DS本体のパラメータは使い回しが可能です。

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目的別の乱数調整方法

目的/関連記事 備考
固定シンボル乱数調整 ランドロス等の準伝説向け乱数調整。
パラメータ確認に向いている難易度。
野生エンカウント乱数調整 6Vメタモン等の野生ポケモン向け乱数調整。
パラメータ確認に向いている難易度。
裏ID乱数調整 個体値&色違いを楽に狙うためのID乱数調整。
固定乱数/野生乱数で成功してからの実践推奨。
色徘徊乱数調整 ボルトロス/トルネロスの色違い向け乱数調整。
殿堂入り後&個体値不問の調整法が現実的。
色+個体値を狙う際は手間&難易度が高くなる。
配達員乱数調整 配布幻等の伝説向け乱数調整。
一部を除き色違いは狙えない点に注意。

 

 

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